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あれれ日記 2007年02月


2007.02.28 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.28

3月になる前に大阪松竹座で観た『朧の森に棲む鬼』前楽・大千穐楽の感想を書こうと思っていたのですが、うまくまとまらないのと仕事が忙しくのとでなかなか書けないでいます。とりあえずはざっくりした全体の感想を妄想爆烈ぎみですが書きました。後日、役者別の感想も書いていきたいと思っています。
★大阪松竹座『朧の森に棲む鬼』前楽・大千穐楽感想★

購入本: レニー・エアース『闇に濁る淵から』(講談社文庫) ジェフリー・フォード『ガラスのなかの少女』(ハヤカワHM文庫)


2007.02.26 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.26

『朧の森に棲む鬼』が25日で大千穐楽を迎えました。まずは2ケ月66回公演という長い公演をやりきった出演者およびスタッフの皆様、お疲れ様でした。本当に素敵な芝居をありがとうございました。千穐楽、染ちゃんが「2ケ月は長かったです。観に来てくださった大勢の皆さんのおかげでやりきることが出来ました」とコメントしていました。今回の舞台は確かに相当な体力と精神力が必要だっただろうと思います。それをどんどん進化、深化させて行った出演者の皆さんには頭が下がります。本当にご苦労様でした。

ということで、24日〜25日に大阪へ『朧の森に棲む鬼』観劇遠征してきました。東京公演でもかなりハマり込んでいたのですが大阪では完全に魂を持っていかれました…。自分でも想定外の出来事で正直混乱ぎみ。いったいこの芝居のどこが私の琴線に触れるのか、まだよくわかっていないのですが…。あまりの切なさに胸が潰れてしまいそうでした。二幕目以降は息もまともに出来ない有様(苦笑)。ラストなんて観てるのが辛すぎて、でも観たいという矛盾した気持ちが渦巻いてました。思い出すだけでも胸が痛いです。いつもだったらすぐに再演を、と思うのですが今回ばかりは今のところそういう気分になりません。落ち着いたらまた観たいと思うに違いないのですが…。

前楽、大千穐楽ともやはりラストという思いがあるのか役者さんたちにかなり熱が入っていたように思います。迫力が本当に凄かった。『朧の森に棲む鬼』という芝居に圧倒させられたのか、役者さんたちの熱の帯びように圧倒させられたのか、もうよくわからない状況です。ただ私のなかでは市川染五郎とか阿部サダヲを観ているという感じではなくライとキンタを観ていたという感じがします。

本筋以外の日ネタの部分もいつもよりはじけていましたがぐだぐたにならずにすぐに締めていくのは本当にさすが。私的に超ツボったのが一幕目のライとキンタとツナ三人でのシーン。ライがヤスマサ将軍からのツナへ宛てた手紙を読むくだり。「飛ばさんかい!」とツナにキンタが殴られてしまい、キンタがライに殴られたほっぺを見せて「ほらあ、飛ばさないからこうなる」と訴えるところ。前楽ではライがキンタの頭をナデナデして慰めていて、二人が超可愛かったんですが、千穐楽ではなんとライ@染ちゃんがキンタのことをごめんね、よしよしって感じでハグした〜〜〜〜。キンタ@サダヲちゃん、素でビックリして照れてた。で、「ありがとうございまっす」とか叫んでた。その様子をツナ@秋山さんはうんうんとうなずいてニコニコしてたみたいです、はい。その後、ライがツナのほうを向いて「飛ばします!」ときっぱり言って続けていました。なぜかここ大拍手でした(笑)

一幕目のライとキンタの仲良しぶりがかなりパワーアップしてしました。ライはすごーく優しい目でキンタを見るし、キンタはワンコのようにキラキラとライを見つめてる。だからこそ二幕目がすごく切ないんだよなあ。

それにしても役者の力量というのはこういう芝居の遊びの部分でもかなり出ますよね。全体のバランスを考えながら遊ぶのは難しいんじゃないかと思います。そういう部分で今回やりすぎな人がいて私のなかでやっぱウザい役者認定された某村木という人もいました…。あれはひどすぎでしょう。


2007.02.23 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.23

週末『朧の森に棲む鬼』の前楽、大楽を観に大阪遠征してきます。まだまだ朧の森を彷徨うことになりそうです。


2007.02.22 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.22

しょっくだ。今年10月に日本でリサイタルする予定だったミハイル・プレトニョフ氏が当分ピアニストとしての活動を停止するとのこと。まじですか〜?とってもとっても楽しみにしていたのに〜〜〜。最近は指揮者としての活動が多いミハイル・プレトニョフ氏ですけど…こちらに専念ってことでしょうか?私、2005年に初めてミハイル・プレトニョフ氏の生演奏を聴いてファンになったばかりだったのに。あの独特で素敵な音色が聴けないなんて大ショックです。

シリーズ〈ピアノの鬼才 3〉ミハイル・プレトニョフ公演中止及び〈ピアノの鬼才 3〉代替公演 ヴァレリー・アファナシエフ公演のご案内


2007.02.20 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.20

『ひばり』感想のためのメモ:無意識の自我(神の声)、自我(自意識)の目覚め(「そんなのジャンヌじゃない」、これは自身の意識的な選択)


2007.02.18 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.18

シアターコクーンに蜷川幸雄演出・松たか子主演『ひばり』を観てきました。思った以上に面白かった。 アヌイの戯曲をきちんと読んでみたくなりました。構成が面白いし、内容が非常に密。 キリスト教というものを理解していないとたぶんこの戯曲の本質は読み取れないんだろうとは思う。宗教の形而上学の部分は把握しきれない部分がかなりある。だけど、ただの宗教裁判だけに留まらない芝居なので感覚的なところで受け入れられる。基本的に「人間賛歌」の物語として私は受け取った。また、規範に抗うジャンヌには「人」として「女」として自由に生きるための犠牲と代償を一身に受け止めてしまった少女として共感を覚えた。あのラストはかえって切ない。

宗教裁判のなかで語られた神を愛することと人を愛することは同列にしてはいけない、その形而上学の部分がどうしても受け入れられなかった。一神教というものはそういうものだ、と頭でわかっても感情の部分で否定したくなる。


2007.02.17 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.17

今日は国立小劇場で文楽公演二部『摂州合邦辻』を観劇。いやあ、凄かった。住太夫さんはやっぱちょっと別格だ、と本日つくづく思いました。住太夫さんが語ると情景が際立って人物像にふくらみが出るですよねえ。しかも一人一人の個性がふわ〜っと立ち上がってくる感じ。名人芸とはこういうことなんでしょうね。三味線の錦糸さんの切々とした音色もピッタリで。それと文雀さんの玉手御前が素晴らしいです。玉手御前ってかなり混乱したキャラクターだと思うんですが、文雀さんのは一本筋が通ってるの。なんというか透明感があって、哀しくて美しい玉手でした。なんかもうほんとすごいとしか言いようがない。


2007.02.11 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.11

昨日の引き続き歌舞伎座へ。今日は『二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 夜の部』です。昨日の昼の部の余韻が残ったままでの観劇でしたので通し狂言の醍醐味をうまく味わえたかなと。夜の部も本当に良かったです。大満足。それにしても今月はやはり「まさしく大歌舞伎」。まだ始まって1週間ちょっとだというのに芝居の密度が高いです。役者が揃うというのはこういうことなんだと。主役級が揃うだけじゃダメなんだということもつくづく。今回は脇の脇までかなり充実しています。


2007.02.10 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.10

歌舞伎座『二月大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 昼の部』を観てきました。通しでないと「大序」「三段」「四段」は見られないので久しぶりだったんですが、やっぱりこの段は大歌舞伎らしい素晴らしい段だと思います!役者が揃わないと出来ないだけあって見応えたっぷり。また儀式性が残っているのも素敵です。華やかさのある夜の部が人気のようですが、昼の部も絶対観るべきですよ。今回、充実している役者が適材適所に上手く揃い、脇もかなり贅沢な使い方をしている。本当に見応えありました。興奮、興奮。


2007.02.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.09

ブランドン・サンダースン『エラントリス 鎖された都の物語』上下(ハヤカワFT文庫)
ハヤカワFTらしいFTという感じでした。面白いです。若い主人公ラオデンとサレーネ二人の真っ直ぐさも良いですが脇のキャラクターたちが活き活きしてていいです。そして敵役かつ裏の主人公(と私が勝手に思っている)ホラゼンの造詣が魅力です。ファンタジィーにこういうキャラは珍しいんじゃないかなあ。後日詳細補完します。


2007.02.06 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.06

ピーター・トレメイン『蜘蛛の巣』(創元推理文庫)
七世紀アイルランドを舞台にした時代ミステリ。修道女フィデルマ・シリーズと銘打ってあるようにシリーズもの(原書17巻)で
『蜘蛛の巣』は邦訳第一弾ですがシリーズ第五作目作品。どうせなら第一作から訳して欲しかった。個人的に七世紀アイルランドの生活が描かれているというだけでかなり魅力的な作品。神話以降でまだキリスト教に蹂躙されていない時代のアイルランドが活き活きと描かれています。作者はケルト学者だそうで歴史的背景などの知識がしっかりしたうえで世界を構築している為か情景がとてもリアルに立ち上がっています。

ミステリとしてもきちんとしているし物語としてもかなり面白いです。歴史ミステリとして秀逸だと思いますしオススメできる本。ただし、物語に共感するかどうかは別ですが…。私個人としてはラスト数ページにいくまではかなり大好きなタイプのミステリでした。いえ、たぶんこれからもシリーズが訳されれば手に取っていくであろうと思う本です。ですが、ですが『蜘蛛の巣』のエンディングはどうしても納得いかないのです。ミステリとしてのオチは綺麗についています。たぶんほとんどの人が気にならない部分かもしれません。でも私はクローンが救われないことで主人公のフィデルマが好きになれなくなりました。いえ、そうではありませんね、フィデルマがではなく作者が、ですね…。

蜘蛛の巣 上 / 蜘蛛の巣 下
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緑豊かなアラグリンの谷を支配する、氏族の族長エベルが殺された。現場には血まみれの刃物を握りしめた若者。犯人は彼に間違いないはずだった。だが、都から派遣されてきた裁判官フィデルマは、納得出来ないものを感じていた。七世紀のアイルランドを舞台に、マンスター王の妹で、裁判官・弁護士でもある美貌の修道女フィデルマが、事件の糸を解きほぐす。ケルト・ミステリ第一弾。(「BOOK」データベースより)
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2007.02.05 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.05

読書部の課題図書、カフカ『審判』を十数年ぶりに再読し始めたんですが…どうにも進みません。とっても大好きな本だったはずなんですが、ダメです。不条理な世界は好きだし、裁判所の情景のばかばかさしさもツボだったりするのですが、主人公のKの言動にどうにもこうにもイライラ。あれえ?なぜにして?現在、白水社版を読んでるんですが新潮社版のほうを再読してみるか?印象変わるかな?でもとりあえず今の私の精神状態に合う本ではないのでちょっと中断。ピーター・トレメイン『蜘蛛の巣』(創元推理文庫) を手に取りました。これは最初から面白い。


2007.02.03 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.03

クレイグ・ラッセル『血まみれの鷲』(ハヤカワHM文庫)
「血まみれ結構、成人指定の生々しさで語って欲しいの by某シキブ」じゃありませんが、私は物語上で血まみれ残酷描写はわりと平気です。じゃなきゃ、ミステリ好きは自認出来ないでしょうし。んが、体調不良中だったりすると精神的に少々堪える時も。で、この『血まみれの鷲』は題名にもあるけど、とにかく血まみれ、血まみれです。読んでて途中気分悪くなってしてしまいましたよ。でもかなり面白いし私好みな本だったりするのが始末に終えない(笑)

多民族国家ドイツの民族間の確執、第二次大戦後のドイツ人のメンタリティ、西欧の歴史と宗教、戦争などなど、かなり盛り沢山なテーマで物語を構築しているのですが破綻がない。いわゆる警察小説で警官たちが頭と足でこつこつと事件を追っていく、そのなかで、というドラマの骨格がしっかりしているおかげでしょう。またこの混沌としたテーマをあえて焦点を絞らないところが上手い。そこに捻りがある。かなり読み応えがあります。


2007.02.01 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2007-02.htm#2007.02.01

『朧の森に棲む鬼』千穐楽の感想、少しだけ付け加えました。1月は感想ページのヒット数がいつもの5倍近くに跳ね上がっていました。ちょっとビックリ。『朧の森に棲む鬼』の感想目当てだと思うんですがあんな感想でいいんでしょうか、とチト不安。

<<2月鑑賞予定>>
2月も週末のほとんどが観劇。歌舞伎座での
『仮名手本忠臣蔵』の通しは5年ぶり。大体、『仮名手本忠臣蔵』の通し狂言がかかるのは5年置きくらいかなあ?通しで何度か観てるけど個人的には由良之助役者としては吉右衛門さんが一番好き。でも芝居として面白かったと感じたのは松竹100周年の時かな。配役のバランスが良くて見ごたえがあった。今回はどうでしょうね。もう少し若手も入れて欲しかったけど、今、充実してる役者が集まっているので期待。

歌舞伎座『二月大歌舞伎 昼の部』
歌舞伎座『二月大歌舞伎 夜の部』
国立小劇場『二月文楽公演 第二部』
シアターコクーン『ひばり』
大阪松竹座『朧の森に棲む鬼』6回目
大阪松竹座『朧の森に棲む鬼』7回目