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Pre MYSCON2 私の目線


◆ 焦る私

全体企画まとめ役を仰せつかった私。まずはあやしげな写真を集めるのが、けっこうなかなか難しかった。実のところ全体企画の写真はほとんどがデジカメでなく普通のネガ写真。そこからスキャナー取り込み、そのファイルをプリントするという面倒な手順を踏んでおります。スキャナー取り込みは楽志くんが頑張ってくれて、あの大量プリントは蔓葉さんが眠る暇を惜しんでやってくださった。

それから、全体企画の説明をするための例題に頭を悩ます。「とにかくわかりやすくベタなやつ」ということだったのだが、これが案外難しい。無い頭を絞ってもなかなか湧いてこず、困っていたのだが、kashibaさんの日記にアイディアが浮かび、石井春生さんネタをいただき、みのるさんをモデルに、例題『美人OL殺人事件 なぜ彼女は殺されたか』を書き上げる。あとは司会のINOさん楽志くんにおまかせ。つーか出すのが遅すぎました、ごめん。

◆ 当日最終打合せ

渋谷ハチ公前、10:30にフクさんロエ蔵さんジョニィたかはしさん、INOさん、楽志くん、春都くんおーかわさんしょーじくん内藤さん、蔓葉さん、冴西理央さん青木みやさん、私、少し遅れて七沢くんの14名のスタッフ集合。近くの喫茶店で全体の流れと企画の最終確認。受付担当の青木みやさん、ジョニイたかはしさん、経理担当、七沢くんとで、電車事故のため遅れてくる米田さんが持ってくる予定の名札をハサミでちょきちょき、ホルダーにいれる作業をしようと待ち構えていたら、なんと米田さんてば、全部作成してきてくれる。忙しかったでしょうに、ご苦労様でした。後は、受付の流れ作業分担を決める。ロエ蔵さん、春都くん、しょーじくんが買出し部隊に出てくれて、少々怪しい部分もありながらほぼ準備完了。

◆ 受付

30分前には会場フォーラム8に着いたのに、すでに参加者の皆さんが会場でウロウロ。うひゃあ、皆さん早いです。しかし会場の決まり通り、定刻から受付開始。受付名簿チェック、会費徴収、名札渡し、名簿渡しと流れ作業。会費が昼だけ1000円、昼と飲み会で5000円ときりの良い金額だったおかげでお釣のやりとりもスムース。それでも予定よりは時間オーバー。

◆ 全体企画『題未定』承前

開催宣言のあとはすぐに全体企画突入、その名も『題未定』。ランダムに9チームに分けてのグループ対決クイズというかゲーム。内容はといえば指定3枚の写真のうちかならず1枚を入れて、残り23枚の写真を使ってストーリーを作るというゲーム。指定3枚が「暗がりでバッタリと倒れているOL風女性」「階段から落とされぐったり死んでいる男性」「高いところから飛び降りようとしている男性の後ろ姿」なので、まあミステリ風なストーリーを作ってくれるでしょうとの出題でした。

ちなみによれよれな例題『美人OL殺人事件 なぜ彼女は殺されたか』

「暗がりでバッタリと倒れているOLの写真」

1999年12月1日、京都の公園で女性の絞殺死体が発見されました。彼女は京都府在住の美人OL、A子さん。事件当日より行方不明の婚約者Bさんが容疑者として府警は行方を追っておりました。

「中庭の怪しく倒れている白い像の写真」

それから1年後の今日、さる廃虚化していたマンションの中庭で見つかった白骨化された死体がBさんと判明。死体の下に遺書が書かれた手帳が見つかりました。そして、その手帳にはBさんがA子さんを殺したと告白していたのです。殺人に至る動機が克明に書かれた手帳の内容を元に殺人に至る経緯を説明いたしましょう。

さて美人OL、A子さんは近所の人や友人、どなたに聞いても明るくて、快活、婚約者Bさんとも仲むつまじく、何が原因でこんなことになったのかわからないということでした。またBさんも将来を嘱望された優秀なエリートサラリーマン、人柄も優しくみんなに好かれていたといいます。そんな彼らが辿った悲劇的な事件の真相は!

「古本屋の写真」

実は、A子さんは裏の顔があり、なんと今流行りのインターネットで「猟奇と官能の古本女王」として君臨していたといいます。横溝正史と友成とこよなく愛し、その本を揃えるために北は北海道、南は九州まであるとあらゆる古本屋詣をしていたらしいのです。「え〜っと、友成とは?」「おや、ご存知ない?ちょっと古い言葉ですがエログロナンセスという言葉をご存知ですか?それをまさしく体現するような作家でしてね、しかも、ストーリーの奇抜さには定評がありまして、うんぬん」「女性がそういう作家が好きなのですか、ほほう」etc、etc。

「BOOK-OFFの写真」

特にBOOKーOFFという新古書店が出来てからというもののかなり頻繁にあちこち出歩いていたようですね。しかも、ここ最近は情報交換しているネットの男性数名と行動をともにしておりました。A子さんがさすがにそのことはBさんに言えず、旅行好きの友人に頼んで、アリバイ工作をしてもらってたのですが…。BさんはA子さんの携帯が最近頻繁に鳴ることに不信を抱き、浮気を疑ったようです。それで、ある日こっそりA子さんの携帯を調べたんですな。そうすると知らない男性の名前がごっそり。

「男性が縛られ転がされている写真」

Bさんはあまりの衝撃に一番頻繁に通話していた学生Cくんに電話したんです。そして会う約束と取り付け、Cくんを拷問まがいなことをして問い詰め、とうとうA子さんの裏の顔を知ってしまったわけです。日経プレジデント愛読者のBさんとしては、A子さんの趣味は到底信じがたいことでした。そこで彼はA子さんに2度と古本屋へ行かないようにと説得しにかかったのですがA子さんは開き直り「古本屋巡りは一生続ける、それを許してくれないなら結婚は破棄」とまで言い募り、ケンカになったしまったのです。

「仙台の写真」

険悪ムードが解消されないままなんとA子さんはBOOK−OFF仙台青葉店のオープニングに行ってしまったんですね。しかもそのオープニング光景がTV放映されてしまい一番のりで駆け込んだ彼女の姿をBさんは見てしまったんです。あまりの衝撃にBさんは夜遅く帰ってきた彼女を待ち伏せ、「俺と古本のどちらがが大事なのか」と問い詰めると「古本」と答える彼女。BさんはカッとなりついA子さんの首を絞めてしまったということなんです。

「男性飛び降りるの写真」

しかし、冷静になったBさんは自分のしでかしたことに後悔、そしてなにより古本より価値が無いと恋人に言われた為に「俺はいったいなんなんだ〜」と激しく自信喪失。飛び降り自殺を図ったということなのです。しかし、Bさんの死体が1年も発見されなかったというのはどういうことなのでしょう。それはまたの機会に「都会の死角 エリートサラリーマンBさんの場合」にて。

(Written by yuki//Special Thanks for Kashiba-san,Ishii Harumi-san,Nakase Minoru-san)

◆ 全体企画

私は第4グループ。メンバーは大森望さん茗荷丸さんザ・カゲスターさんおーばさん石井春生さんu-kiさん青月にじむさん裕子さん、グループリーダーの 蔓葉さん 、サブリーダーが一応私。 簡単な自己紹介の後はさっそく、写真を元にストーリーを考えていく作業に。案の定というか、大森さんがリードしまくり、他の人は大森さんのキャラに飲まれてたような気も。「ハスキー犬の写真」がいたくお気に入りで、どうやら『ウォッチャーズ』ネタにしたいらしい。すっかり受け狙いに走るし…。大枠を決めたら、後はDASACON総統のu-kiさんが味付けをして、「悪の秘密結社正義の味方ワンちゃん、という壮大な?お話になりました。題名は『メデューサの狗』。これを「メデュサの犬」とか書いてハジを書いたのは内緒だ。ここでも誤謬女王の名に恥じない私であった…。

しかし、この議論中、皆の声が端にいたザ・カゲスターさんと裕子さんまでうまく通らず、少々寂しい思いをさせてしまったのは申し訳なかったです(反省)。

第一弾で発表した私たち第4グループはu-kiさんの話術もあり、すっかり笑いを取り、まずは良い出だし。かなりぶっとんだSF設定ネタだったつもりだったが、他のグループも飛ばす飛ばす。かなり笑いレベルの高い戦いとなりました。いやはや、ここまで盛り上がるとは予想だにしてませんでした。しかし、全体企画は本来は笑いをとるゲームじゃないハズなんだけど、どうしてこうなるのだ。

◆ 個別企画『賞を語る』

司会、ジョニィたかはしさん、パネリスト、葉山さん、しょーじくん、という構成で、海外は「CWA(英国推理作家協会)賞」を国内は「オール読物推理小説新人賞」「小説推理新人賞」を語る企画である。同時進行で『探偵対決企画』があったのだが私はこちらに参加。しかし、どのグループにも所属していないで一人で来られて緊張ぎみの裕子さんと全体企画でうまく輪に入れなかった、ザ・カゲスターさんが気になり、二人と会話するのに気を取られていた。ザ・カゲスターさんとは映画の話、特にコーエン兄弟監督を。「いいですよねー、『ファーゴ』」と二人で裕子さんにおすすめしたりして。

と、突然「雪樹さん、雪樹さ〜ん、P・D・ジェイムズがお好きなんですよね。なんの作品が好き?」と聞かれる。前振りの話がわからないまま「『黒い塔』」と答えて、笑われる。なんで?と思ったら出来の良いとは言えない作品でも賞を取っているという例で『黒い塔』が出てたらしい。ううっ、ひどいわ〜。確かにミステリとしちゃ、よわよわだけど、設定の面白さと怪しげな人物たちをとことん深く描いて、あのラストという、コントラストが好きなんだよ〜。で、なんで日本じゃ「暗い」だの「重い」などと評価されていまひとつ人気がないのか疑問だああと、つい語る。

ルース・レンデルはみづれさんが熱く語り、女性探偵や女性の自立といった部分で直江信綱さんが熱く語り、印象的でした。後でイギリスミステリの男性像の魅力について、みずれさんや直江さん、姫香さんと話せてうれしかったです。もっと色々話したかったなあ。是非今度またお話させてくださいね。

青月にじむさんとはP・D・ジェイムズ話。「暗い、重いの評価は解せない」という私に、にじむさんは「動きが少ないストーリーだし、探偵役のアダム・ダルグリッシュも動くタイプというより深く考えていくタイプだし、そこら辺で重いという評価が出てくるのでは?」という意見。なるほど〜、言われてみればそうだわね。ダルグリッシュが背負うものも重いしね〜。

『イギリスミステリを語る』なんて企画あったら、みんな熱く語りそうだわ〜(期待)。

『探偵対決第三弾』『大喜利 ぼけましょう』、そして終了

『ぼけましょう』が始まった途端、観客がそちらに殺到。うむむ、やはり観客は笑いを求めているのか。いや、もしかすると、ボケラー達がネットミステリお笑い界のSMAPになりつつあるのかもしれない。丁度5人だし、若い女性に人気、でも幅広い層にも支持を受けてるっつーとこが…、というのは持ち上げすぎか(笑)。まあ、半分は事前にネタ募集をしていたので自分のネタがどう扱われるかの興味もあったからだろうというのが真相に違いない。

『探偵対決第三弾』はともさん、フクさん、葉山さんの強力ミステリ者対決だっただけに、観客のバランスが偏ってちょっともったいなかったかも。それにつけても、ともさんのモース警部応援の為のレジェメは素晴らしかった。さすがは先生だわ〜。モース警部に関しては応援しに行きたかったのだが…。

この間、私と青木みやさんは時間の無さに、どちらの企画に参加せず、「どうしよう?」と焦っていた。会場は時間通りに元に戻して返さなければならず、とりあえず、すぐに片付けに入れるよう、ロエ蔵さんとかとちょっとづつ動きはじめる。

タイムリミットぎりぎりで、しょうがないという感じでこの2つの企画は残念ながら時間が足りないまま終了。どう見ても中途半端で、もったいなさすぎた。

閉会式もロクロクやれずに、参加者にも協力していただき、バタバタと元に戻し、昼間だけの参加者には申し訳ないくらいあっけない終了宣言であった。う〜ん、もう少しパシッと決めたかったところである。

◆ 2次会突入

土曜の渋谷の人込みの中、会場へは数グループに分かれての移動。迷子になった人が出なかったのは幸い。しかし、古本屋の前でお約束のように皆さんが止まってしまうのには笑いました。

2次会会場の入り口にはすでに列が並ぶ。会場係の友野さんと蔓葉さんが動く動く。米田さんは参加者チェックをパソコンで。ご苦労さまでーす。チケット受取り係の私は、政宗九さんがコーヒーのCMの登山家に似てるなあとか、小林文庫オーナーはやっぱり、オーナーぽいなあとか、Web日記等で名前を知ってる方々を密かにチェック。

私が座ったテーブルには、しみみさん相沢藤緒さんひろえさんほそみさんメロンコリーさんりゅーしさんみみふりさん、青木みやさん、米田さん、友野さん。

藤緒さんとひろえさんの会話が妙におかしかったです。ウワサのおやじ萌えは本物だった!しかしひろえさんに私のドジを目撃されたのは大失敗だったなあ。りゅーしさんはわざわざ、ご自分の過去の年間ベストを持ってきてくれて、話題振り。りゅーしさんのベストはミステリだけでなくSF、ホラー、純文学、精神学まで幅広くて参考になります。りゅーしさん、せっかくだから年間ベストまたWebに載せてください。

みみふりさんはプレMYSCON2にはお友達に誘われて来てくださり、しかもそのお友達が2次会に来ないという寂しい状況にもかかわらず、にこにこと輪に入ってくださいました。「薄いんです〜」と謙遜なさっていましたが、どうしてどうして、なかなかに読んでるはありませんか。途中、友野さん、米田さん、私でのスタッフ会議のような会話に挟まれてしまい申し訳なかったです。3次会で知り合いは出来ましたか?みみふりさんは、俳優のどなたかに似てるとずーっと気になっていたんですけど、誰だろう。

ほそみさんからは小泉喜美子『弁護側の証人』(集英社文庫)『暗いクラブで逢おう』(徳間文庫)をいただき、戸板康二『団十郎切腹事件』(講談社文庫)を借り受ける。どうもありがとうございます〜。

◆ 2次会中盤〜終了

ほどほどに食べ飲んだ後は皆さん、少しづつ動く。

全体企画時間に来れず、サーカス団員にされたり、空に飛ばされ首の骨折って死んだり、愛人になって首切られてたりと散々な目にあったのを知らずにシアワセそうに酒を飲んでるGAKUくんの友人で、最初から参加してたにも関わらず、悪の秘密結社の刺客にされたり、男の愛人をつくらされたりして、なぜか額に「にく」と書いたNOViさんがこちらのテーブルに。「はじめまして〜」とご挨拶。「誤謬って辞書で調べちゃいました」って…調べなくていいです。え〜ん、GAKUくん、そんなことNOViさんに聞いてどうすんの。それにしてもNOViさんもやっぱ誰かに似てる〜。あっ京極さんちっく、と思ったら皆さんもそう思われていたようで。

さて、では私も少し動こうかなと、りゅーしさんとメロンコリーさんに「会って話したい方いらっしゃいます?」と聞いてみる。りゅーしさんは「mutさんにちょっとご挨拶したいかなあ」、メロンコリーさんは「ひろさんのファンなんですけど〜」。おおっ、では行きましょう!とお二人をご案内。メロンコリーさんはあこがれのひろさんに会えて舞い上がってしまったのか、帰り際に御会いした時には足取りが千鳥で歩いているようでした…。

私はくりくりぼうやのおおたさんとミステリの話ではなくての話で盛り上がる。それから、葉山さんとはスタッフ的お話をして、髪を切ってますます雰囲気が浮世離れしてきたおがわさんや、いつも明るい雰囲気のみさささんにご挨拶。で、そろそろお開きの時間。もっと色んな方にお声を掛けたかったのに、なかなかうまくお話できないものです。

ということで、次回、本番MYSCON2で御会いしましょうとのフクさんの締めでプレMYSCON2としての開催はここで終了。

ほとんど方がそれぞれ3次会へと流れていった模様。私は前日の疲れもあり、3次会は残念ながらパスさせていただきました。皆様、また次回御会いいたしましょう。

終わり


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