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語れ いま何処(いづこ) いかなる国に在りや、 羅馬の遊女 美しきフロラ、 アルキピアダ、また タイス 同じ血の通ひたるその従姉妹(うから)、 |
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河の面(おも) 池の辺(ほとり)に 呼ばへば応(こた)ふる 木魂(こだま)エコオ、 その美(は)しさ 人の世の常にはあらず。 さはれさはれ 去年(こぞ)の雪 いまは何処(いづこ)。 |
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いま何処(いづこ)、才抜群(ざえばつくん)のエロイース、 この人ゆゑに宮(きゅう)せられて エバイヤアルは 聖(サン)ドニの僧房 深く籠(こも)りたり、 かかる苦悩も 維(これ) 恋愛の因果也。 |
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同じく、いま何処に在りや、ビュリダンを 嚢(ふくろ)に封じ セエヌ河に 投ぜよと 命じたまひし 女王。 さはれさはれ 去年(こぞ)の雪 いまは何処。 |
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人魚(シレエヌ)の声 玲瓏(れいろう)と歌ひたる 百合のごとh眞白き太后(たいこう)ブランシュ、 大いなる御足(みあし)のベルト姫、また ビエトリス、アリス、 メエヌの州を領(りやう)じたるアランビュルジス、 |
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ルウアンに英吉利人(イギリスびと)が火焙(ひあぶり)の刑に処したる ロオレエヌの健(たけ)き乙女のジャンヌ。 この君たちは いま何処(いづこ)、聖母マリアよ。 さはれさはれ 去年(こぞ)の雪 いまは何処。 |
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わが君よ、この美しき姫たちの いまは何処(いづこ)に在(いま)すやと 言問(ことと)ふなかれ、 曲なしや ただ徒(いたづ)らに畳句(ルフラン)を繰返すのみ、 さはれさはれ 去年(こぞ)の雪 いまは何処。 |
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