●歴史
タイマッサージは今から約2500年前、インドから仏教とともに伝わったと言われています。
タイマッサージの創始者とされるシーウォック・ゴマラバーは北インドの王家専属医師であり、
アーユルベーダの治療法としてのマッサージだけでなく、薬物や動物・鉱物の医学的利用の大家でもありました。
と同時に、お釈迦様に帰依し仏教の発展にも貢献した人物と言われています。
仏教とともにタイに根付いたマッサージは、お釈迦様の教えである「4つの仏心」
(親愛、慈悲、奉仕、平静)を踏襲していると言われており、wat(仏教寺)は地域に根付いた学びの場であると同時に心身をケアする場であり、人と人の交流の場であったと考えられています。
このマッサージも長年の中国との交流による中国文化の影響も受けつつ、お寺や家庭で受け継がれ、
タイマッサージとして完成され、現在に至っています。
●考え方
タイマッサージは、タイ古医術の考え方の上に成り立っています。
その考え方の根本は、心身に滞りがあると体調を崩し病気に向かい、流れがスムーズになり循環すると健康に向かう、というものです。
こういった考え方は、東洋医学全般のアイデアであり、アーユルベーダ(インド)や中医学(中国)にも見られます。
自分の「滞りを感じる力」と、「流れを整える方法」。
動物が自然行えることを、私たちはいつしか忘れてしまい、自分一人では上手くできないことが多くなってしまいました。
タイ医学はこれをフォローする為に、体を4つのエレメントに見立て、目に見えない微細なエネルギー通路を使って心身を整える、というアイデアを持っています。
人の体は@土(骨・筋肉)A水(血・汗・涙・尿)B風(空気・気)C火(熱)から成り立っているということが基本です。このB風または気(LomまたはPranaといいます)の流れが多すぎたり悪くなったりすると、人は体調を崩し病気になると考えられました。
人間の体には、LomまたはPranaや体を動かすエネルギーの通る目には見えない通路が72000本あると考えられていて、それを「セン」と呼びます。このセンに刺激をあたえ、LomまたはPranaの流れを通常に戻すのがタイマッサージの役目とされているのです。
●ヒーリングアート
〜ライブパフォーマンス(実演)のご案内〜
タイマッサージを形容する言葉は色々とあります。
「世界一気持ちの良いマッサージ」「二人でするヨガ」「怠け者のヨガ」などなど。
そしてもう一つ「ヒーリング・アート〜healing art〜」という表現が世界中で使われています。
日本ではまだ聞きなれないこの言葉。これはどういう意味でしょうか。
医学分野でartという言葉を使うとき、多くは「術」「技」を意味するそうです。
すなわち、「タイマッサージは、癒しの技術、匠の技」といった意味となります。
そのhealing artのもう一つの意味。
それはartを文字通り「芸術」という意味でとらえた解釈。
タイマッサージは、インドや中国、日本といったアジアの伝統療法がmixされ、タイ流に変化し、タイの人々の生活に息づいてきたものです。
アジアの知恵と工夫の賜物と言えるのです。
「癒しの芸術」とは、どんな状況の中でも「癒し」の瞬間を奏でることのできる力。
身ひとつで行うアイデアと工夫。
「タイマッサージをする人と受ける人の癒しの身体表現」と言えます。
それは、他者からみてとても美しい姿に映ります。
これは、様々あるボディーワークの中でもとてもめずらしいことだと思います。
今回のイベントでは、タイマッサージを実際に受けていただくことで、一つ目の意味(癒しの芸術、匠の技)を体感していただく以外に、二つ目の意味(身体表現の芸術性)も皆さんにご覧いただくために、音楽の生演奏とともにタイマッサージのライブパフォーマンス(実演)を行います。
他人がマッサージをする(受ける)姿を観る機会は、そうそうないことです。
ライブを観ながら、なぜタイマッサージは美しいのかその理由を考えていただくも良し、古武術や舞を鑑賞するように観ていただくも良し、音楽を聴きながら瞑想するも良し・・・・
身体表現と音の奏でるハーモニー。
この貴重なひと時、皆様それぞれの時間をお過ごしください。
【タイマッサージ・ライブパフォーマンス(実演)】
時間 :@11:30〜12:15(「ズルケン」の生演奏とともに)
A16:00〜16:45(「東井智」の生演奏とともに)
場所 :母家の広間(母家入場券が必要になります)
施術者 :石田 ミユキ