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定期・日常のメンテナンス


洗車と塗装保護

1.洗車する人々

大体において自己満足感を与えてくれるスポット・商売というのは、どこも賑わっているものだ。カラオケを筆頭にエステやジムなどがその例だ。そしてここで取り上げる洗車(洗車場)もそのひとつだろう。コイン洗車場は休日ともなれば、早朝から洗車機待ちの並びが出る程の盛況ぶりだ。

車種も様々なら客層も様々で、ユーモラスなところでは、男性側は比較的ラフな格好なのに対し、女性の方はハイヒール・ミニスカートで腰には何やらチェーンのアクセサリーが・・・というペアがせっせとワックスをかける姿だろうか。何も洗車するのにその格好はと思うが、こういう組み合わせのカップルが洗車しているというシーンには意外とよく遭遇する。

さて客層が様々なら洗い方や磨き方なども当然多種多様で、勉強になるものからビックリさせられる手法まで自己流のオンパレードだ。ただ全ての人に、綺麗な車でドライブしたいという共通した意識があるのは確かで、それぞれが独自の洗車哲学を持っているのだろう。自宅マンションの駐車場にある散水栓が使えるので、洗車場に出かけて行く必要もないのだが、そういう場の雰囲気のようなものが好きで洗車場も利用する。

自動車趣味の入り口・第一歩が洗車なのかも知れない。「メカへの拘りが強くなれば、ボディへの傷等は気にならなくなるものだ」と仰る方は多い。雑誌や書籍などでもそういう表現はよく目にする。半分はなるほどそうかも知れないと納得出来る話だ。確かにメカや車の機能・性能等に関心が深まると、神経質なまでに塗装に拘る感情は薄くはなってくるかも知れない。

ましてや高速走行性能も魅力のひとつであるスポーツカーと接していれば、飛び石による傷も避けようのないこと。フロント廻りのそういった傷跡は走りの証、「勲章」とも言えるものだ。さらに911のターボボディではリアフェンダーも一段と張り出しており、ここにも飛び石傷は必然となる。そのためにストーンガードが取り付けられているというものだ。

では自分を振り返ってみるとどうだろうか。ボディ外装関連は二の次にしているかと言えばそうでもないのが現実だ。911turboはそのボディ曲面と塗装が織り成す美しさもその魅力に欠かせない要素だからだ。また、出来るだけオリジナルの姿で(塗装を含めて)守ってあげたいという気持ちもある。

カーライフを満喫するにあたり、走りを堪能することと塗装面を守り美しさを保つことはある意味相反する方向性を持っていて、 2つのことを完全に両立させるのは困難だと気づくのだ。出来るだけのことはDIY精神で乗り切ろうとするのであれば尚更に、際限なくお金をつぎ込んでという考え方はNGだろう(どんな世界でも金に糸目をつけなければ大抵のことは実現させられるのだが)。

恐らくこういうことだ。本当は「塗装に拘る感情が薄くなって」「ボディへの傷等は気にならなくなる」というのではなく、外装の美しさに過敏に神経を尖らせる時期があり、メカにどっぷり浸かる時期があり、そういう時期を経て走りを味わう中で、それまで細かく拘っていたことは実は些細な問題なのだということを悟っていく、そういうことだ。小傷はたいしたことではなく(その頃には小傷はいかようにも消し去って元の輝き・美しさを蘇らせる方法があることもわかってくる)、いつも汚れを落とした状態にしておき直接手で触れることが重要だと気がつく。

と、そんなことを考えながら洗車の順番待ちをし、拭き取りエリアでは例のカップルと隣り合わせとなる。某有名ブランドワックスの塗り方を教えようという男と、話半分で作業に没頭している感じの女。逆にこちらのほうが真面目に耳を傾けているのではないかと思うくらいだ。そしてそんなシーンが嫌いじゃないため、よく洗車場を利用する。

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2.洗車するということ

機械メンテナンス程の見た目や技術的な大掛かりさは無いものの、塗装面・塗膜、さらにその保護となると実に奥の深い世界であることが分かってくる。突き詰めて行けば(機械いじりが機械工学や物理学的要素等をもって語られるように)物理・化学等様々な分野の知識が必要となってくる。塗装屋さん、磨き屋さんが専門で商売されている訳だから、奥深い世界があって当然と言えば当然だ。それはつまり、webサイトの1カテゴリ・1コーナーとして取り上げるには内容が濃過ぎるということだ。

がしかし、専門的・学問的知識(はあるに越したことない)はそれとして、まずはどうしたら汚れのない綺麗な姿を保ち続けることが出来るか・・・得意の精神論的要素も含めた話からになるだろう。

状態キープのためには洗車にそれなりの頻度が必要となる。となると、飽きてしまったり、煩わしさを感じてしまうことのない手法と頻度アップによって余計な負担をボディ・塗装にかけないようにすることの2点をクリアにする必要がある。煩わしさを感じない、簡単スピーディな手法でないと実際に長く続けられないかも知れず、塗装というものは磨きや擦りによって確実に傷んでゆくものだからだ。逆に考えれば、出来るだけ一生懸命ゴシゴシとやらず、時間も短時間でという手法を確立出来れば、塗装にもやさしく、こまめに続けられるということになるだろう。

  1. 埃が目立ってきた頃に水で軽く洗い流す
  2. 水洗いの拭き取りは使い古したバスタオルでひと拭き
  3. 擦らないためにもワックスはかけない
  4. ワックスに代え、コーティング剤を1、2ヶ月に一度塗布する

傷を増やさず手軽にということで考えていくと、このような洗車に行き着く。コーティング剤には非常に硬度のあるものもあり、その場合は洗車機の利用もほぼ問題ない。ガソリンスタンドなどで店の人が操作するタイプの門型洗車機には、怖がって入れてもらえないこともあるが・・・。

コーティング剤が効いていれば水洗いでさっと汚れは落ちるし、拭き取りも早い。擦ったり磨いたりという行為がない分塗装面をいわゆる洗車傷で傷つけることもない。何より手軽なので、水道さえあれば出発前の5分〜10分で綺麗な車に乗り込めて常にいい気分でいられる。雑誌の取材を受ければ、どういうメンテナンスをすればピカピカを維持出来るのかなどと質問を頂いたりもするが、真面目に尋ねられると実際のところを話すのを躊躇ってしまうくらい簡単な洗車で済ませている。

塗装や磨きの世界は、奥深いものなのだ。ならば、そうして仕上げられた塗装をなるべく触らないように済ませよう、というのが基本的な考え方だ。飛び石傷でフロントセクションが見るに耐えなくなったとしたら、やはり塗装や磨きのプロにお願いして補修してもらうのがいいだろう。

ホースで順に水をかけ埃を洗い流していく過程で、運転席からは見えない部分の経たりや不具合などを発見出来ることもある。ある程度埃がついたら洗い流そうというのは、そういった外部の点検頻度と関係してくることになる。ざっと目視というのと手やスポンジで触りながら点検というのでは、やはり気がつくものに違いが出てくるものだ。

もっと丁寧でアカデミックな洗車に関する情報などは、次のようなリンク先が参考になります。

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3.洗車日和

こういう天気に洗車なんていいネ・・・というお話ではない。洗車しコーティングで仕上げた後は必ずと言っていい程、2日ないし3日以内には雨に降られる。早いときは水滴を拭き上げて片付けようという時点でパラパラとくるもんだから辛い。

コーティングも施し、雨に降られた後も見苦しく汚れないように対処しているとは言え、雨が降りそうだから洗車してコーティングしておこうなどとは一度も思ったことはない。自分が感じている以上に家族はそう思っているようで、雨になるからやめておいて欲しい、などとまったく訳がわからない注意・お願いを受けることがある程だ。

蜘蛛が巣を張り始めるように、動物的直感が洗車したくなるように仕向けているのだろうか。コイン洗車場を横目に洗車に励んでいる人々を見ている分には天気が変化するということもなさそうなのだが。気温や湿度などの気象条件が脳内の洗車中枢を刺激するのか、自分が洗車をすれば雨が降る。

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洗車後、空模様は早くも怪しい

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