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定期・日常のメンテナンス


ファンベルト

長い間911に接していると、ファンベルトの交換や張りの調整などは、日常車を使用する上での普通のメンテナンスであるような気になってしまう。よくよく考えればベルトの張りに気を配りながら車に接している人の方が圧倒的に少ない。空冷エンジンを積んでいることに加え、ファンの同軸にオルタネーターが設置されており、ベルトにトラブル(切れるまででなくとも緩んでしまえば)が起これば、即不動に陥ってしまう訳なので、911ならではのメンテナンスと言うべきものかも知れない。

通常ファンベルトと言えば、ラジエターファンのベルトだ。これが緩んだ場合、ラジエターへの送風にムラが出ることもあるだろうが、車の先端部に設置されていることからも、走行中には冷却能力が極端に落ちることもないだろう、走行不能に直結するような事態には陥らない。実際に、ベルトが傷んでいたり緩んでいたりという車はそこらじゅうで目にすることが出来る。信号待ちなど、アイドリング中にキュルキュル音を立てている車はほぼ間違いなくベルトに不具合を抱えている。

メーカー純正で搭載される車載工具の中に、ファンベルト関係のものが含まれている車も殆どないだろう。911の工具入れには交換用のベルトを保管しておくためのループが備わっているし、ベルト交換用のSSTも工具に入れられていることがなにより、ベルトの管理がオーナーの日常的メンテナンスであることを物語っている。興味のない人にはまったく面倒な作業を強いる車のように思えることだろうが、オーナーにとってはスペシャリティを感じられる場面でもあるのだ。

ポルシェ品番の入った純正品でなくとも国産品で適合するベルトは存在する。純正品の方が多少値段が高いが持ちも良い気がする。少し固めの印象もある。完全に伸び切ってしまうとか切れてしまう前に新品に交換し、取り外した方を予備で持っておくのが一番効率良くベルト管理が出来るのではないかと考えている。


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