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定期・日常のメンテナンス(番外編)


911DAYS掲載

内外装からエンジン、駆動系に至るまでアフターパーツも豊富にある中で、それらに手を出さずにオリジナルをキープしながら維持されている911turboは、現在では少ないようだ。ツーリングのメッカのような場所ではちらほら目にする911turboであっても、(明らかな見た目の変更から、足回りの強化など)程度の差はあれ、手を加えられている車両が殆どと言っていい。

NAモデルのような繊細な「味」はなく、どちらかといえば大味な911turboだが、それでもそのオリジナルの味を追求してみようという接し方は、最早少数派のスタイルなのかも知れない。自分にとっての理想の911turboは'88当時のスペック・性能だ。

ナローモデルはオリジナルであることに価値がある。これは誰も異論の無いところだろう。911turboがオリジナルに拘らない、或いはチューンナップベース車両として人気があるのは、チューンにより動力性能が格段に引き上げられるポテンシャルを、まだまだ持っているからだとも言える。そして現実に、パワーアップや性能アップされた個体を見たり体感したりすることは、とても刺激的であり、ワクワクする瞬間でもある。

趣味としての方向性が違うだけなのだろう。

趣味はポルシェです。自分にとってこの言葉はつまり、少しずつでも(経年劣化と戦いながら)、テストドライバーによる最終チェックを終えてファクトリーに帰ってきたその時の状態に近づけて行くことが、喜びであり楽しみであり目標です---という意味だ。最新の技術やマテリアルを導入してゆく進化系の趣味と比べ、時間も時代も遡ってゆく類の趣味というものは、えてして地味、地道、地づくしなのか、それもまたマイナー路線の一因かも知れない。

さて、そんな地味な自己満足も、時に他人から受け入れられる瞬間がやって来る。ポルシェ専門誌「911DAYS」が発刊4周年を記念する企画の中で、911turbo(930)を1ページ取り上げるという。

「ノーマルもしくはノーマルに近い930ターボを探しております」とのこと。スナップ写真を添付したメールを返信、期待に添えるかどうか確認頂く。数回メールのやり取りをした後、取材を受けることにした。プロのカメラマンに撮影してもらうこともあまり無いだろう、こちらとしてもいい記念になると思い引き受けたのだ。

取材当日は天候にも恵まれ、雑誌編集のほんの一片ではあれ、取材風景を垣間見ることも出来て楽しく過ごせた。同じく取材対象として934turboもやって来ており、滅多にも見ることが出来ない姿と迫力の934サウンドに感動した。まさに誌面にある通り、自分がスーパーカー小僧に戻った瞬間だった。

走行撮影のドライバーとインプレッション記事を担当するのは、レースでも活躍されている羽根幸浩氏だ。撮影時、機関には吸気系のトラブルを抱えており、完調には程遠い状態で運転席をお渡しするのは恐縮した。が、それらマイナスイメージは文面では触れられてはいない。綺麗にまとめられた記事には、オーナーに対する配慮もあったかも知れないが、それ以上に羽根さんの911turboに対する想い入れを感じる。特集記事には、ご自身の想いと、911turboファンの代表としてのメッセージが語られていたのだろう。

美談として掲載されたこの記事に逆にインスパイアされ、吸気系トラブルの原因追求にも熱が入った。いつまでも不完全さを抱えつつ走っていてはいけない気持ちにさせられたのだ。「永遠のスーパーカー」と呼ぶ(呼ばれる)に相応しいパフォーマンスを発揮させてやらなければならない。

911DAYS 17号

人気投票で7位にランクインした911turbo。911愛好家はもちろんだが、それ以外の所謂車好きの方からの反響も予想以上に大きく、改めて「911DAYS」読者層の広さを感じた。

特集記事

1票差で掲載ページが1ページから2ページに変わるところだったのは多少惜しまれるが、敗れた相手がRSならこれも仕方ないところだろう。

細かな話では、掲載写真について、こういうアングルが欲しかったなどオーナーならではの願望のようなものはあるが、それを言えば越権行為だろう。仮にそんな要望を聞いていたら雑誌全体を通して同じような写真ばかりとなり動きの無いつまらない雑誌になるかも知れない。


17号表紙
http://911days.com/

記事内容をはじめとし、掲載にあたり色々とご配慮頂いたことに感謝いたします。この度の掲載はたいへん良い記念になりました。今後より一層のご活躍---ポルシェファンを楽しませる記事、役立つ特集など期待しております。



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