Boost Up Web

定期・日常のメンテナンス


ステアリングホイール・ドライビングポジション

純正ステアリングホイールをアフターパーツに取り替えることにした。チルト・テレスコピックといった国産車では当たり前の機能も、Porscheで採用となるのは996以降の、つまり水冷世代からとなる。

ドライバーには、個々人の体型に合わせてシートの前後、シートバックの傾斜などを調整する以上には、ドライビングポジションの自由度が与えられていない。即ち、どのドライバーにもある程度一定のポジションとなるように敢えて仕組まれているということだ。

そんな頑固なスタイルをドライバー側に強いるPorscheではあるが、皆が同じくサーキットでタイムを競い合う様な走りをするものでもない。まして、turboモデルはラグジュアリ志向が強い車で、本革パワーシートは標準装備である。他グレードでカーペット素材となっている部分にまで革が張ってある。と、その辺にいささか矛盾を感じなくもない。フル電動のパワーシートは、乗り降りの際にシートを前後にずらすのも気軽には行えず、逆に不便さを感じることも。

丁度良いペダルまでの距離でシートを調整しても、ステアリングホイールまでは少し遠い・・・そこから少しでも自分に合わせたドライビングポジションを得ようとした場合、比較的楽なアプローチはステアリングホイールの交換だろう。

純正は、そのハンドル部分とダッシュボードとの距離が近いため、素早い操作では指先(爪先)がダッシュ先端に当たることがある。売りに出されている低年式車を見ると、メータ上部フードに無数の引掻き傷がついているものも少なくない。樹脂製のものより高価なオプションである本革仕様のダッシュボード程傷んでいるものが多い。

ステアリングホイール自体を手前に引き出せば解決出来る。純正そのままにスペーサーなどを自作し、丁度良い位置へ決めているオーナーもいる。更に取り付け角度まで変更されている方もいるようだ。

'88turboには、momo製のモデル07と呼ばれるポジションマーク付のものをチョイスした。スポーク部分に深さのある所謂ディープタイプなので、特にスペーサーを用いずとも握りの位置が手前に来る寸法だ。ダッシュボードとの距離が確保出来るのでハンドリングが楽になり、引掻き傷も防止出来る。

350Φと径が小さくなることで、交換前よりは操作が重くなること、ステアリング越しにスピードメーター全体を見ることが出来なくなることなどがデメリットとして挙げられる。(オーナーそれぞれの)速度常用域での視認性を上げるために、スピードメーターを反時計回りに多少傾ける必要があるだろう。【Gallery】内にメーターパネルの写真を掲載している。

上記のような交換によるデメリットも無い訳ではないが、ハンドル部がグッと手前に引き寄せられることで、無理の無いドライビングポジションが得られ、またラリー仕様のポジションマークも気分を盛り上げてくれる。

純正ステアリングホイールは新品を購入しようとすると非常に高価だ。今は自宅の部屋の片隅で保管されている。

ステアリングホイール交換には(930の場合)27mmのボックスソケットが必要だ。

この記事の先頭へ

(追記)

モデル07がディープタイプなので・・・と書いた。ちなみにmomo用のボスには、15mmから5mm刻みに30mmまで4段階のスペーサーが用意されている。物は試しにということで、モデル07に更に25mmスペーサーを取り付けてみた。

25mm手前に出るということは、(シャフト自体が斜め上方に伸びているため)若干ハンドル位置が上に持ち上がることでもある。これにより、小径のステアリングホイールであってもスピードメーターはほぼフルスケールすべてが視界に入るようになる。傾けたスピードメーターを正規の角度に戻せるということだ。

操作性だが、取り回しに関しては力も入れやすくとてもいい感じだ。但し、ウィンカースイッチやワイパースイッチからは当然25mm分遠くなるため、従来通りの手の動きではスイッチレバーを空振りしてしまいそうだ。といってもスイッチ操作は30分もすれば慣れてしまうので、ハンドルさばきのしやすさが向上することからするとデメリットというには小さな問題と言える。

この記事の先頭へ
スペーサー.01

ボスとステアリングホイール間に装着された25mmスペーサー


20,0005,000
Copyright © 2004 - 2008 Boost Up Web. All Rights Reserved.