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定期・日常のメンテナンス


クラッチ調整

書籍・雑誌の類では、turboモデルのクラッチは重いという記述をよく目にする。確かに993carreraのクラッチに比べると重い気がする。だが過去経験した3.2carrera(油圧式ではない)と比較しても、声高にするほど911turboのクラッチが重いとは感じたことはない。

'88式までのturboであれば、クラッチシステムもワイヤーケーブル式であるため、クラッチの切れ具合やミートポイント(それがペダルの重さにも関係するのだが)を自身で調整可能だ。それはつまり、クラッチディスクの磨耗状況に応じて適宜調整が必要なシステムということなのだが、自分の好みにある程度合わせたアジャストが可能な機構と捉えることも出来る。

【クラッチヘルパースプリング破断】の中でも少し触れたが、レリーズレバーとアジャストレバー部分、アジャストボルトのクリアランス値は、純正クラッチディスク使用であれば1.1mmとなっている。911turboではクラッチディスクとそのラバーダンパーの厚みの差があるためだろうか、carreraよりもクリアランスを狭くしておく方が良いことを知った(carreraよりもペダルが重いとすれば、このクリアランスが狭い分なのかも知れない)。

クリアランスが全くない状況であれば、クラッチがしっかり繋がらない。またクリアランスが大き過ぎる場合、切れが悪くなる。と書けばなんとも微妙なようだが、1mm前後を目安に、turboであればさらに狭い方向で調整しておけばいい。キャッシュカードのようなプラスチックカードは国際標準としてその厚みは0.76mmと規格で定められている。カード一枚がスムーズに(かつガタつかない)抜き差し出来るクリアランスであればいいのではないか。シックネスゲージが手元になくても、カード一枚くらいはありそうだ。

ちなみに、クリアランスを1.1mmかそれ以上に調整した場合、クラッチペダルは相当に軽くなり、踏力としてはごく普通の国産車並みとなる。が、クリアランスが大きい分ミートポイントが奥になるため、ペダル操作にはよりデリケートさが必要となる。

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