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定期・日常のメンテナンス


暗電流

1.調査と考察

宿題となっていた暗電流約150mAの原因を探る。常時電源を利用するような装置を追加で取り付けていない限り、電流値は大きくても30mA以内に納まるはずだ。正常な状態であれば2ヶ月(60日間)放置でもない限り自動車のバッテリーが上がりきってしまうことはないはずであるのに対し、約5倍の暗電流がある現状を考えたとき、計算上12日間程度ならバッテリーも何とか持ちこたえられるかどうか・・・というところだ。

まさに現状のバッテリーの持ち具合は計算通りで、乗らない期間が1週でかなりの弱りを見せ、2週ではエンジン始動困難となっている。泥沼にはまる危険性もある漏電箇所の捜索だが、ここは根気強くやって行くしかない。回路ごとに調べて行くに当たり、フューズボックスの各回路毎にチェック、電流値の変化を見て行けばいいのだが、今回はまず常時電源回路から調べてみることにした。

ここで結論から先に述べると、今回は数少ない常時電源回路のチェックの中で、すぐに原因となる箇所を特定出来た。パワーウィンドウ電源回路だ。

ボンネットフードを開けると、向かって一番右奥の一角(丁度メーターパネルの裏側辺り)にリレーが数個並べて設置されている。その内最も外側に挿し込まれているのがパワーウィンドウ電源回路のリレーとなる。バッテリーのターミナル部分にテスターを接続し、電流値を表示させておいてリレーを抜いてみると、150mA付近を示した電流値が一気に15mA程度に下がることが判った。150mA近い電流はこのリレーに流れていたという訳だ。

この時点で、無駄な電力を消費している箇所はリレー本体の二次側ということになる。となれば、複雑な分岐回路でもなく、また多数の回路が組み合わされている訳でもないので捜索自体は比較的楽に進められそうだ。

末端の負荷(モーターなど)に問題があるかどうかは、リレーの二次側にぶら下がるスイッチ3箇所を調べて行けばいい。テスターはそのままに、今度はパワーウィンドウのスイッチをひとつずつ取り外してみる。運転席・助手席の計3箇所のスイッチをそれぞれ抜いてみたが、電流値に変化が見られなかった。

以上のチェックにより、パワーウィンドウのスイッチ以降で悪さをしている部分は無いことになる。150mAもの暗電流値が計測される原因は、ほぼ間違いなくリレー本体だと判断していいだろう。

ということで新規にリレーを注文した。この宿題、リレーを交換してチェックし終えるまでさらに続くことになる・・・

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2.迷宮

注文しておいたリレーが入荷したのでショップへ出向いた。ちょっと交換してみて違うようなら代金はいいですヨ、とのこと。スイマセンと言いながら早速テスターをセットして、リレーを交換してみる。

当該リレーを取り外すと、やはり150mA前後あった電流値が15〜20mA まで落ちるのだが、新品に交換しても暗電流の値は変わらなかった。気持ちの中ではリレー交換で直るものと思い込んでいたところもあり、正直残念だった。

ある意味迷宮に片足を突っ込んでしまった形だ。こうなった場合、闇雲に突き進むより一旦スタートに立ち返ってやり直す方がいいだろう。順序だてて最初から漏電箇所を探って行くことにしたいと思う。それまでの間はやはり、バッテリーカットオフスイッチのお世話になるしかない。カットオフスイッチも何度か操作するうちに(ボンネットを開けておいてドアをロックし、スイッチをオフにする)一連の動作が一種の作法として身についてしまうようだ。すごく面倒と言う程でもなくなってきた。

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3.リレー動作の仕組みを考える

さて、しばらくカットオフスイッチでしのい出来たが、放置しておくのも気が引けてきた。もう一度パワーウィンドウ電源回路とリレーについて考えてみる。最初の調査によって、パワーウィンドウのスイッチとその二次側には異常がないことは判っている。いや、リレーの抜き差しで電流値が変化する訳なので、リレー周りの異常であることは判っているのだ。

このリレーの接点の開閉を制御するのは、ドアヒンジ部分のスイッチのはずだ。ドアを閉めてもスイッチが切れなければ、回路の電源は活きる。試しに運転席側のドアのスイッチを指で押し込んでみると、カチリと音がしてリレーが働く。放すとまたカチリ。正常に動いているようだ。助手席側も試してみたがやはり正常に動いている。スイッチは異常無しなのかと思ったが、再度運転席側のスイッチを触ってみると、リレーの音がしない。

スイッチの切れが悪くなっており、ドアを閉めた(スイッチを押し込んだ)状態でもONのままになってしまうことが何回かに一度起こるらしい。両ドアでしばらくの間ON-OFFの動作を繰り返し試していると、何度かリレーが働かないことがあった。スイッチの構造はとても単純なのだが、汚れや腐食が誤動作を招いているのだろうか。とにかく分解して清掃後、シリコンスプレーを吹いておいた。

分解清掃後の暗電流値は17〜19mAとなった。原因はドアスイッチ不良だった。

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