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トラブルと対策


ODD METER001 CDI故障

セルは勢いよく回るものの初爆がなく、エンジンスタート出来ないというトラブル。あいにくの雨の中、前2日間にて川崎〜岐阜・高山約1500kmを機関絶好調のもと走破したばかりで突然の不調に見舞われた。セルを回している最中のいわゆるガソリン臭は確認出来なかったために、燃料系か電気系かのどちらに起因したものか特定は難しかったが、以下の6点の不具合が考えられた。

  1. 燃料ポンプ電源系統フューズ断
  2. 燃料ポンプリレー故障
  3. 燃料カットスイッチ(ブーストカット)故障
  4. ディストリビュータ不良
  5. ディストリビュータローター・キャップ不良
  6. 点火コイル不良

真夏の気温の高い時点でのトラブルでもあり、コールドスタートバルブ不良などの燃料系不具合は除外した。また、燃料ポンプ本体についても2基のポンプが同時に故障を起こすことは考えにくいという理由で除外した。点火系統では上記以外の部位の不具合も考えられるが、初爆がないことからデスビ以降の不良は除外した。デスビ周りは特にガタもなく、リークの元になる亀裂もない良好な状態に見て取れた。イグニッションスイッチONでCDIは電子音(キーン)を発していたためCDIも今回のトラブル原因から除外した。

フューズは新品に交換、燃料ポンプリレーは同種リレーと入れ替えてテストしたが変化がなかった。ブーストカットスイッチは直接リード線をアースしてテストしたが変化なし。点火系統は当時の手持ちの工具・材料では点検が不可能であったこと、あまり時間をかけていられないスケジュールもあり、もっとも近い工場(この場合PC)にローダーにて搬送した。

結果、CDIユニット交換となったが品物は比較的早く手配が出来、3日後引取りに行った。トラブルシュートの一環でその他部位も軽く点検が行われたが、特に早急な処置が必要なものは見つからなかった。

今回、点火系統については自己診断を早い時点であきらめてしまった。テスト用の道具がなくとも、プラグを1本抜いて火花が飛んでいるかの確認程度はやってみるべきだったかも知れない。PCは基本的に営業マンとのやり取りしか出来ず、愛車の点検状況を自分の目で確認することも、メカニックと症状について会話することも許されない。費用についてもPC側の思い違いとやらで、当初見積提示された金額を10万円もオーバーする結果になったということもあり、今ひとつ後味の悪いトラブルシューティングとなった。

CDIからの電子音確認だけではCDI自体の正常度を判断することは出来ないようだ。また、自己診断も怠らずその上で処置方法や費用について詳しく説明の受けられる工場へ修理依頼するのも大事なことだ。

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CDIユニット.01

純正CDI

CDIユニット.02

CDIユニット取付状況



(追記)

CDIの故障に関しては、当分の間心配することはないだろうが、ユニットとしての仕組みがどうなっているかは勉強しておきたいと思う。原理はすぐ理解出来るものだが、各メーカーの商品ごとに特徴を持たせてあるはずだ。

採用予定の(現在のところBOSCH製の純正品しか考えてないが)CDIをよく理解しないと、イグニションコイルの選定も誤ってしまい、そうなるとマッチングが悪く、いい結果が得られない。最悪の場合高価な機器を壊してしまうことにもなりかねない。

さて、サンデーメカニック用の雑誌・書籍類でのメンテナンス記事にはやはり、CDIの発する電子音をユニットの動作の良否判断に・・・というものが多いが、これは間違いだ。CDI内部にはコンデンサに高電圧を充電するためにDC-DCコンバータが内蔵されているが、変圧器であるがゆえに音を発する。キーンという音はこのDC-DCコンバータからのもののはずだ。つまりCDIユニットの一部が発する音ということだから、それが鳴っていてもユニット全体が正常だという判断は下せない。

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