天井


<天井の構成>

 小間の世界では、点前以外は客も亭主も膝行をたてまえとし、立って歩くことはあまりないので、天井の高さはぎりぎりに抑えられている。ただ全体に低い天井では圧迫感があるため、一部に掛込天井化粧屋根裏)が導入された。

 高低をつける場合、たいていは点前座を一段低く落天井につくる。客座に対して点前座は下段の間のような構えをつくるのであり、客をもてなす亭主の謙虚な姿勢をあらわしたのものである。客座の天井が高いということは、狭いながらも客座の空間に開放感をつくり出すことになる。
 入口の方を掛込天井、客座を平天井、点前座を落天井というように三段に構成することもある。


<天井の仕上げ>

 天井の板は削り上げた板を用いないで、杉や檜(ひのき)をへいだだけのへぎ板(ノネ板)が使われる。これはあまり広い幅はとれないので、小幅のものを重ねて張る羽重(はがさね)張りにし、白竹や大和竹(女竹)などで打ち上げる。

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化粧屋根裏
(けしょうやねうら)
平らな天井を張らず、屋根裏の構成を室内に見せる形式。斜面が加わることによって室内に高さをつくり出す。垂木(たるき)の上に木舞(こまい)を配列し裏板が張られるという屋根裏を天井に見立てたものであるが、材も構成もきれいに整えるところから化粧屋根裏という。
網代(あじろ)天井
杉や椹(さわら)、檜(ひのき)あるいは竹などを斜めに編んだものを張った天井。へぎ板の幅や編む角度によっていろいろな意匠効果が出る。
(*2)

(*1)「季刊コンフォルト No.7」建築資料研究社
(*2)「茶室と露地」世界文化社


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