宝塚歌劇入門2004

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用語事典

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コスチュームもの

古代エジプトや中世/近世ヨーロッパのような、豪華なコスチュームをまとった登場人物がいっぱい出て来る芝居のこと。分かりやすいですね;
宝塚歌劇へのイメージとして、わりと一般的なものでしょう。輪っかの入ったドレス、ドハデな色彩の衣装…。『ベルサイユのばら』『エリザベート』なんて、まさにそう。華やかで、美しくて…。
対称語を敢えて挙げるとすると、スーツを着た男役がたくさん登場する「スーツもの」(最近の代表作は『カステル・ミラージュ』『ガイズ&ドールズ』)でしょうか…。こちらも、宝塚の醍醐味の1つ。

日本もの

日本を舞台にした芝居のこと。たまーに、ショーもあります(昔はよくあったらしいけど)。
ひとくくりに日本を舞台にしたものといっても、超古代(今年の初舞台生披露公演『スサノオ』は、日本神話ネタですし…)から現代に近いもの(『蒲田行進曲』宝塚バージョンもあった!)まで、いろいろあります。ジャンルも、王朝貴族世界だったり、義理人情の世界だったり…。何故か、「日本ものといえば雪組」といわれてます。『スサノオ』も雪組…。
日本もの/外国ものに限らず、宝塚歌劇では歴史に関係する作品を上演することが多いので、非常に勉強になります。私も、日本史に比べて得意ではなかった世界史の勉強をするようになりましたし。

1本立て(大作)

通常、宝塚歌劇の公演はお芝居(ドラマ)&ショー(レビュー)の2本立てですが(たまーに、「3本立て」なんて特殊例も)、1つのお芝居を2部に分けて上演する演目。第2部の最後には、フィナーレ(ちょっとしたショー。「お約束」なロケットも群舞もデュエットダンスもパレードもあり)が付きます。
宝塚における「名作」(オリジナル/版権もの問わず)には、1本立てが多いですね。

『ベルサイユのばら2001』

あの『ベルサイユのばら』の2001年上演版(もちろん、1本立て)です!基本は変わってないけどね;
星組と宙組で上演され、星組はオスカル×アンドレ(逆か!?)の「オスカルとアンドレ編」、宙組(『ベルばら』初上演!)がフェルゼン×マリー・アントワネットの「フェルゼンとマリー・アントワネット編」でした。
公演批評本を読むと、かなり辛口な批評をされてますが(『ベルばら』に限らず、再演ものは大抵辛口に批判されてる)、それでも『ベルばら』は今後も再演されるでしょう。
だって、「宝塚歌劇の危機(『ベルばら』以前の宝塚は、なかなかお客さんが入らなかったそうなので)を救った名作」ですから。
ちなみに、西脇は『ベルばら』のアニメを見たことがなく(生まれたのが、ちょうどアニメを放送してた頃)、原作も20歳過ぎるまで読んだことがなく、宝塚のTV中継(星組『ベルばら2001』)を見てから、原作を読みました…(まんが読むのも描くのも好きなのに、食わず嫌いだったのですね…遅いって;)。My first『ベルばら』が宝塚歌劇だったのです。ちょっと前にやってたダイハツ・MOVEのCMでの「オスカルーッ!」(アンドレ役・たーたんさん(前星組男役トップ・香寿たつきさん))「アンドレーッ!」(オスカル役・ぶんちゃん(前雪組トップ男役・絵麻緒ゆうさん))はかなり笑えたけど;;そおいや、1期違いやなぁ。

『エリザベート』

『ベルばら』に比べて、(さほど舞台に関心のない)一般人の認知は低いかもしれませんが(私が「一般人」だった頃には、なぜか名前だけ知っていた)、このウィーン・ミュ−ジカルを世界的に成功させるきっかけになったのが、宝塚での上演(初演1996、ウィーン以外では初の上演だった)という、すばらしい作品。宝塚では4演('96雪、'96星、'98宙、'02花)、東宝ミュージカル(帝国劇場なんかでやってるやつですね)では3演('00、'01、'04)されてます。
19世紀後半のオーストリア・ハプスブルク家の皇妃エリザベートが、「死神」トートと奇妙な恋愛を繰り広げた末に、最後は結ばれる(=エリザベートがアナーキストに暗殺される)というお話です(はしょり過ぎ;)。
キャラクターが「立って」いるし(個性的なキャラクターがたくさん!)、音楽もいいので(クラシック風の曲から、ディスコ・ポップス、ロック調まで!!)、ヒットしたのもうなずけます。
ちなみに、宝塚初演で主演・トートを演じた(そして、それで退団した)一路真輝さんは、東宝ミュージカルの『エリザベート』ではヒロイン・エリザベートをやってます。その一路さんの相手役(即ちヒロイン・エリザベート役)だったのがハナちゃんで、宙組での3演目でもエリザベートを演じてます。すごーいっ!そして、現在(2004年)の男役トップ5人共、『エリザベート』に出演経験があるのです。更にすごいっ!!
ちなみに、です。すごいなぁ。
そして、さえこさんは'05年、五演・月組でトート閣下を演じて、宝塚を去るのね…。
ハマると、しばらく中毒症状になります…私がそう。

『薔薇の封印』

2003年、月組公演。最近では珍しい、オリジナルの1本立て。
当時の月組男役トップ・りかさん(紫吹淳(しぶき じゅん))の退団公演でした。ストーリーは、今から700年前に、あるきっかけで不死身のヴァンパイアになった主人公が、因縁のライバル(勿論ヴァンパイア)と時代を超えた死闘を繰り広げる、というもの。
西脇が、東京劇場で初めて見た本公演でした。きっかけは、地元ローカル番組のチケット懸賞に当たったから。
初めて見る「本物の宝塚歌劇」に、ただただ圧倒されました。

『風と共に去りぬ』

映画などでお馴染みの、あれです。
宝塚では、'77年に初演されて以来、何度も上演され、その度にヒットしてます。一番最近の上演は、'02年の日生劇場公演(フィナーレなし、芝居のみの長篇)。意外にも、『風共』で映像化されているのは、この日生版だけだったりする…。
見どころは、黒い髪・黒い口ヒゲ・浅黒い肌のカッコイイVレット・バトラーと、アシュレ〜Vなのに想いが叶うことはないスカーレット(女を捨ててる部分もあるので、男役が「女装」して演じることが多い)でしょう。そして、スカーレットの「本音」を視覚化した「スカーレット2」(トップ娘役格)も…。
今度は、宙組が全国ツアーで上演しました(たかこさんのレット・バトラー、ハナちゃんのスカーレット、がいちさん(専科・初風緑(はつかぜ みどり))のアシュレ…)。たかこさんのヒゲ姿がー;(あまりヒゲが似合わないので)
個人的には、いい曲が『ベルばら』よりも多いと思います。本当に個人的だけど…。

『カステル・ミラージュ』

2001年、宙組公演。ここに出ている作品の中では数少ない、2本立ての前物オリジナルミュージカル。西脇が、最も見てみたい!と思う2本立ての1つです。
テーマは「ラスベガスの成り立ち」。砂漠の中の寒村だったラスベガスにカジノホテルを作った、ピュアなアウトローの、愛と野望の物語…。このアオリ文(?)を打ってるだけで、ビデオを見たくてゾクゾクしてきます。
宙組にとっては『ベルばら2001』の次の作品。男役トップのたかこさん始め、背の高い男役さんが多いので、スーツ姿での群舞(あるの?;)がかっこいいんだろうなぁ…VV

『ガイズ&ドールズ』

'84年に月組(あの大地真央さんと、あの黒木瞳さんがトップコンビだった!頃)で初演され、'02年に、りかさん・くららちゃんの大劇場お披露目公演('01年に東京劇場が新築オープンした影響で、この2人の最初のお披露目は東京劇場だったのです…異例ですが)として再演された、ラブコメディー・ブロードウェイミュージカル。
1950年代のアメリカを舞台に、かっこいいギャンブラーとお堅い救世軍(キリスト教の一派)の娘、主人公の賭け事でのライバルとその婚約者のナイトクラブ歌手が繰り広げる、楽しいコメディー。
舞台がアメリカ、しかも登場人物にはギャンブラーが多いので(『カステル〜』はシリアスタッチだけど、こちらはちょっとコメディータッチ)、「スーツもの」に入れたのです…。本当は間違ってるかもしれないけど;

『スサノオ』

2004年、雪組公演。毎年恒例、初舞台生お披露目公演のお芝居部門(ショーは、90周年スペシャルレヴュー!)。
タイトル通り、日本神話に出てくるスサノオノミコトを主人公にした作品です。衣装が斬新で、かっこいいーVV

参考資料
草葉たつや『宝塚の法則』青弓社2000
奥井力也編『宝塚アン・ドゥ・トロワ』青弓社2003
植田紳爾『宝塚 百年の夢』文春新書2002
『TAKARAZUKA REVUE 2003』阪急電鉄コミュニケーション事業部2003
『TAKARAZUKA REVUE 2004』阪急コミュニケーションズ2004
『"エリザベート"特集』阪急電鉄コミュニケーション事業部2002
『"風と共に去りぬ"特集』阪急電鉄コミュニケーション事業部2002
『歌劇』『宝塚GRAPH』各号
その他、宝塚関連批評本多数…。
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