みどりのはっぱ(2000.10.11)

 

名前は忘れたがある葉っぱに触れてしまうと、24時間で、死んでしまう。

そんな葉っぱを粉末にして、20人くらいのパーティーで、ビールに入れて

みんなで飲んでしまっていた。

ぼくは、その1時間前にその葉っぱを触っていて、23時間後には死んでしまう。

ぼくにしか、見えないようだが、そのビールが唇に触れるとグラスごときれいな

緑色に光っていた。

24時間の間、なんの苦しみもなく、ただ、手の先から、身体が腐っていくことは知っていた。

なんとか助かる方法はないものかと、その葉っぱについて、いろんな人に電話をしたり、

ネットで調べていくうちに、別のある葉っぱに触れると死は免れることを知った。

その葉っぱがどこにあるのかを調べ、探すことにしたが、

なぜか実家の庭や家の周りの植木を探しはじめる。

何時間がすぎたのか?ぼくの手は緑色に変化してゆき、激しい痛みを感じた。

ビールを旨そうに飲んでいた人たちも僕の変化に気づき、そこではじめて彼らに説明をした。

「あんたらの飲んでいたビールには毒を持った葉っぱが入っていて、24時間後に死ぬよ。」

ぼくは、死ぬまであと1時間と時間は迫っていた。

庭中を懸命になってさがした。形がわからないので、そこらじゅうの葉っぱに触れた。

もはや手はしびれていて使えなくなっていたので、口で探した。

まるで酸素がなくなった池の鯉のようだった。パクパクパク・・・

目が覚めた。

 

死ぬ、もしくは死にそうになる夢はよく見るほうだ。

でもだいたいが、死ぬことを知っている自分で、いきなり死んだりはしない。

かといって、現実のように、「これだけはやり残した!」というような焦りもない。

 

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