Eメールの基本的な知識

前置き。

Eメール。いまやEメールはきわめて身近な存在となりました。
パソコン通信の時代は私もPCなど触ったことも無いので判りませんが、
Eメールがパソコンで手軽に利用できるようになってからも、どんどんその利便性は
発展して今日に至ります。

いまやEメールはPCを必要とせず、携帯電話からの送受信がむしろメインなのではないか
と思わせるほどで、「誰もが気軽に利用できる」物となっております。

しかしその普及度とは裏腹に、Eメールのシステムと言うのは意外に知られていないのが
実情です。特に、携帯電話でのEメール送信には、難しい設定も必要とせず、
「どういうシステムでメールが相手に届くのか」など全く意識せずにメールの送受信を
皆さん行っています。

利便性の高いサービスにはキケンがつき物であることを皆さんに理解していただきたい。

どんどん増えつづけているウィルスによる被害。これは、「Eメールの危険性」を理解しない
ユーザー層を温床にして被害を大きくしています。
これについてはEメールのみならず、「PCをインターネットにつなぐ」事自体も、知識をもたない
人たちにはキケンなことであるといえます。
この「キケンである」と言うのは、当事者が被害を被る事だけを指しているのではありません。

その他、携帯電話では確かにウィルスの被害を被ることはありませんが、
人為的な誤りでメールシステムに甚大な負荷を(気が付かないうちに)加えたりすることも
たびたびあります。

前置きが長すぎです。ウィルスについては、別のページにまたまとめたいと思います。

Eメールはどうやって届くのか

うっわ〜、酷い絵だなこりゃ。(T_T)

この図を見て、(きったねぇ、とかは別にしてくださいお願いします)なんだ、これくらいなら知ってるよ
と思う方がどれくらいいらっしゃるのでしょう。

インターネット上でのEメールのやり取りには、ちょっとだけ複雑なプロセスがあります。
私が、某携帯キャリアのサポートセンタに勤務していた頃には、よくこういったお客さんがたくさんいました。
「俺の携帯からビビビッって相手の携帯に届くんじゃないの?」
つまりこうです。

うわっひでぇ・・・・
(それは置いておいて)こんなわけありませんよね?
これではトランシーバーです。携帯の通話でさえこんなに単純じゃありません。

基本的に、携帯電話でのEメールの送受信も、一番上の酷い図のものが当てはまります。
パソコンを携帯電話に置き換えてください。

まず相手の端末にまでメールが届く道筋です。
貴方がEメールを送信するにはまずネットワーク(インターネットですね、この場合)につなげる必要があります。
インターネットに貴方のPCが接続されると、他のコンピュータ達とさまざまな方式の「通信」を行うことが出来ます。
ホームページを閲覧するhttpプロトコル。ファイル転送のftpプロトコル。
そして、メールをやり取りするsmtp、pop、IMAP。そのほか色々です。

ここで、メールをやり取りする通信プロトコル(=通信の方法を取り決めた通信方式)にいくつか種類があるのを
「なんじゃこりゃ?」とお思いでしょうか?(実際にはhttpなどにも種類はありますが)

そうなのです。Eメールは、「送信するときと受信するときでは通信方法が違う」のです。

もともと、Eメールの元となるメール送受信プロトコルと言うのは「smtp」の仕事でした。
「シンプル・メール・トランスファー・プロトコル」の略です
今でも、メーラー(広義的にメールソフトのことです)の設定にはsmtpサーバーの設定と言うものが
必ずありますね?いまでも、インターネットに常につながっているサーバー達はこのプロトコルのみで
Eメールをやり取りしています。

皆さんのPCに簡単にそのEメールを受信できるようにしたプロトコルがpopプロトコルです。
(ポスト・オフィス・プロトコルの略で、現在ver3がメインですね。pop-3などと呼ばれます)
名前のように「郵便局の私書箱」のような役割を果たします。貴方宛のメールを保持して、
貴方が手紙をとりにくるのを待っています。
「手紙をとりにいく」役目を果たすのが貴方のPCなのです。
メーラーに設定するpop3サーバというのは貴方のメールを保持しているサーバで、そのサーバーとの
やり取りに使うプロトコルがpop3というわけです。
これにより、いつもネットにつなげているわけにはいかない貴方のPCに、欲しい時にメールを受け取ることが
出来る訳です。

相手のメールサーバーの見つけ方!

ココまでお判りでしょうか?では、貴方が指定したEメールアドレス。住所のようなものだとよく説明されますが、
どうやってその相手の住所にメールを届けるのでしょうか?
インターネットの世界では、貴方のPCも相手のPCでさえも、メールサーバーと同様に数字の羅列でしか
その位置を識別することが出来ません。

210.139.254.91

たとえば↑こんな数字ですね。

そこで「DNS」(ドメイン・ネーム・システム)の登場です。
インターネット・サーバーには決まった数字の羅列「IPアドレス」が振られています。
上に書いた4つにドットで分けられたものです。その数字の羅列を
この文字列はソネットさんのメールサーバーじゃ!と覚えておいてくれるのがDNSサーバーです。
そのデータベースはインターネット中のものが蓄積されています。

もう見慣れたでしょう?(謎)
DNSサーバによりIPアドレスを判定した貴方のメールサーバーは、相手のメールサーバーに近いメールサーバーに
メールを渡します。
こうして、相手のメールサーバーに無事届くと、@(アットマーク)より左側に書いてある人の私書箱にメールを
保存しておきます。

Eメールの遅延等

メールが届かない!

よく「メールが届かないんだけど!」とか「ヘンなメールが返ってきた!」などとおっしゃる方が居ます。
軽く二つに分けましょう。まず、リターンメール。そして遅延です。

リターンメールにはいくつか原因があります。が、殆どの場合は

「あて先のアドレスのホストが見つからない」

「あて先のアドレスのホストは見つかったが、ユーザが居ない」

の二つです。その他、相手サーバーの応答がなく、暫く待っているよ、といったような
「ワーニングメッセージ」と言うのもありますね、見たことある人も居るでしょう。

簡単に言ってしまうと、リターンメールの殆どは「あて先の入力間違い」です。

基本的なことですが、Eメールのあて先について、判ってる人もおさらいしてみましょう。

コンピューターは基本的にテキストデータというのは「半角英数字」しか相手にしない
と、思ってください。

貴方が使っているそのコンピューターはwindowsですね?そのパソコンはいいかもしれませんが、
実際にメールをやり取りするコンピューターは「サーバー」といって、決められたルールでメールを配達
しています。(先に出たsmtpプロトコルってやつですね)

このルールの中には細かい決め事があります。
メールを配送する宛先も決められたルールの元に解釈していますので、
たとえば日本語とか入れられてもサッパリワカランになってしまうのです。

じつはメール本文も例外でなく、本来は本文であっても日本語などは使えなかった。
コレはこの章と話が逸脱しますからまた今度。

コンピュータは郵便屋さんじゃないから融通が利きません。「あはっ、この人漢字間違ってるよ」
ってちゃんと相手に届いたりしません。
たとえドット一つでも多かったり少なかったりしたら「そんな奴ァ居ない」って返してきてしまうのです。


なんで届かないか判りましたか?殆どコレですよ。ええ。

もう一つは遅延。そしてごく一部と思われますが紛失、喪失もありえます。

たとえば貴方が契約しているプロバイダの貴方のアドレスのメールを受け付けるサーバーが
調子が悪くて学校を休んだとします(謎)

メールを配信したいサーバー君がインターネットの何処にも居ない!こうなると、
先に書いたRメールになりそうなもんですよね?が・・・

「アレー、昨日までココに○×って奴居なかった?・・・おかしいなぁ・・」ってな感じで
メールの配信元のサーバーはそのメールを自分のところに「暫くの間」保持します。
その間にダウンしていたサーバーが復旧したとすると、そこで配信されます。

コレが遅延です。

他にも、そのサーバーと通信するのにいつも使っていた道が大工事で塞がってたりすると
他のルートを探すのに時間がかかったり・・というのもあります(こっちのほうが多いのか。失礼)


とにかく、メールというのはお相手に届くまでに様々なプロセスを踏みます。

皆さんに覚えておいて欲しいのは

「Eメールは必ず送った瞬間に相手に届くもの」

って考えないで欲しいということ。